東西戦争の火の中で、ヘンリーとマーサは想いを告げぬまま引き裂かれる。従軍したマーサは苛烈な戦場を生き延び、西国で命を拾われたあと、それでも東国へ帰ろうと泥の中を這う。現在のフォージャー家の日常の隙間に、二人の過去が楔のように刺さる。第15巻は、偽家族の笑みの裏で「本当の家族」が戦争に削られた記録だ。