ナユタが消えたあと、デンジの中身は空っぽに近い。アサは彼の腹だけでも満たそうと寿司屋へ連れ出すが、道中でサムライソードが放った一言が空気を裂く。欲望に引きずられ、会話も半端なデンジが店に座った瞬間、日常の皮を剥いだ悪夢の一皿が並ぶ。正義も恋愛も腹の虫に負ける二人が、どれだけ「ふつう」を装っても、チェンソーの音は遠くで待っている。第19巻は、救いのデートがそのまま地獄の入口になる話だ。