死力を尽くして魔神の肉体の破壊に成功した燐たちだったが、魔神は死なずに新たな器を求め、大地そのものを侵食し続けていく。瀕死の賢聖から魔神封印の大役を託されたしえみは、恐怖と疲弊で揺れる封殺軍の前に立ち、震える声で仲間へと呼びかける。ひとりの弱さを皆で支え合うその叫びは、遠く離れて戦う燐や雪男の心にも確かに届く。総力戦の帰趨を決める、シリーズ屈指の感情の高まりを描いた重要巻。